「多読するな!」「読書は他人の頭で考えること」アルトゥール・ショーペンハウアー著『読書について』【感想】

読書

「古典的名著」

そう聞くと「なんか難しそう」なんて思いませんか?

私もそうです。

普段ビジネス書を中心に読んでいますが、古典的な作品には全く触れたことがありません

ところが、「名著」とはいかにして「名著」と言われるようになったのか。

急にそんな衝動にかられ、本書を手にしました。

「なんか難しそう」と思っていましたが読んでみると、

やっぱり難しかった 笑

ただ、その中にも大きな刺激をもらいました。

こんにちは!

がじゅまるパパです。

古典的な作品には無縁だった私が、『読書について』を読んだ感想を書いていきます。

始めて読んだ〜という視点で色々とツッコませてもらってます 笑

初めての古典作品でしたが、一言で“衝撃的な作品”でした。

「こんなこと言っちゃっていいの?」

強めな主張にそう感じましたが、その主張一つ一つに説得力があり心の中で「ショーペンハウアーさん!!」と著者を崇拝していました

まさに自分の血肉になる作品。

反芻したくなる作品です。

ショーペンハウアーについて

アルトゥール・ショーペンハウアー(1788−1860)

ショーペンハウエル、ショウペンハウエルとも。

ドイツの哲学者で「生哲学の祖」ともいわれ、かの有名なニーチェなどにも影響を与えている方です。

哲学のすごい人」と覚えてください。

成功者は波乱万丈の人生であることが多いですが、ショーペンハウアーも例外ではありません。

商人として成功した父親のもと、優秀な商人になるように育てられます。

しかし、一度は商人としての道を歩むも、その後哲学者としての道へ。

『根拠律の四つの根について』
『見ることと色とについて』
『生理学的色彩論』

様々な著作を残しています。

主著は『意志と表象としてに世界

五年にわたって書かれた作品ですが、

本屋さんに置いてあったら絶対に手にしないような作品名ですね 笑

では当時はどうだったのか、、、

それがうまいこともいかず、発行から1年半で100冊くらいしか売れなかったそうです。

1819年にベルリン大学の講師に応募し、見事に採用。

ただ、当時大人気だったヘーゲル教授の授業と同じ時間に講義を被せにいく暴挙。

そして、見事に惨敗

1000人ほど生徒がいたにも関わらず、聴講した生徒はわずか8名という始末

プライドの高かったショーペンハウアーは、そのまま大学講師を辞職したそうです。

その後コツコツと執筆活動を続け、6年間。

著作『余録と補遺』を世に出しました。

これがたちまちベストセラーとなり、彼の哲学も広く伝わるようになったわけです。

そして、今回の『読書について』はこの中に書かれているものになります。



『読書について』を読んで

本書の目次はこのようになっています。

目次

1.自分の頭で考える
2.著述と文体について
3.読書について

たった3つ!!!

昨今、読書術の本を読むと「まずは目次を見よ!」「目次から自分が気になる箇所選んで読め!」などと書いています。

これはまさに近年の読書術泣かせ

古典的名著は目次の選び読みもさせてくれないのか、、、

もう全部読むしか無い、、、諦めろ

と自分に言い聞かせ読み始めました。

※前述しましたが今作は『余剰と補遺』の中の一部。目次が少ないのは当たり前です。それに気づいたのは、この記事を書き終わってから。


さて、ショーペンハウアーさんは「読書」をどう問うのか。

「読書」とはなんですか!

心躍らせ本を開きました。

冒頭、少し読み進めるとこう書いてありました。

そういうわけで重圧を与え続けると、バネの弾力がなくなるように、多読に走ると、精神のしなやかさが奪われる。

んっ?

人生を読書についやし、本から知識をくみとった人は、たくさんの旅行案内書をながめて、その土地に詳しくなった人のようなものだ。

んっ??

本を読むとは、自分の頭ではなく、他人の頭で考えることだ

いやいや、待ってくださいショーペンハウアーさん!

思ってたんと違う!

「読書はとてもいいものだ」

みたいなのを想像していたのに!むしろ真逆のことが書いてあるじゃないか。

絶対イケる!!と思って告白したらフラれた感覚。。。

古典的名著を読みながら甘酸っぱさを感じてしまいました。


甘酸っぱい経験なんて一度もないことはさておき。

それで終わらないのが古典的名著

読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。他人の心の運びをなぞっているだけだ。

#読書好きな人と繋がりたい、、、じゃないよ!

ショーペンハウアーさんからしてみれば

#他人に考えてもらうこと好きな人と繋がりたい、、、

もう穴があったら入りたい。

しかも、多読目標にしてるし。

ツライ、、ツライ、、、

こんなハッシュタグ使うもんか。

嘘です。。。いっぱい使います

ショーペンハウアーさん!じゃあ読書するなってこと?

いっぱい本読むなってこと?

いやいや、、落ち着くんだ!がじゅまる君!

、、、誰?

ショーペンハウアーさんは、こう説いています。

悪書から被ることはどんなに少なくとも、少なすぎることはなく、良書はどんなに頻繁に読んでも、読みすぎることはない。悪書は知性を毒し、精神をそこなう。

要は“悪書”ではなく、“良書”をいっぱい読みなさい

そりゃ“良書”を読みたいですよ!

簡単に“良書”がわからないから本屋をうろちょろしちゃうんじゃないか!

だから!落ち着きなさい!!

、、、だから誰?

ショーペンハウアーはそこまで悪い人ではありません。

「何を」読めばいいかちゃんと書いてありました。

ギリシア・ローマの古典作家を読むことほど、精神をリフレッシュしてくれるものはない。古典作家の誰でもよいから、たとえ三十分でも手に取ると、たちまち心はさわやかに、かろやかに、清らかになり、高揚し、強くなる。岩から湧き出る清水を飲んで、元気を回復するのと同じだ。

私は湧き水を飲んでお腹を壊したことしかないですが、そこは時代の違いでしょう。

というわけで、ギリシア・ローマの古典作家を読めとのことです。

ギリシア・ローマの古典作家を読めばこうなるイメージです。


全く知らないのでちょっと調べてみました。

Amazonで「ギリシア ローマ 古典作家」って検索すると、これが、、


饒舌について―他五篇 (岩波文庫 青 664-1)

これであってますか?

これはそのうち読みましょう。そのうち、、、


ただ“良書”を読めばいいのか?

そう甘くないのがショーペンハウアーです。

「反復は勉学の母である」。
重要な本はどれもみな、続けて二度読むべきだ

“良書”は二度読みなさいと。

これはすごくわかります。1回読んだきりの本ってだいたい内容覚えていない

山口周さんの『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』の中でも、「基本は名著を繰り返し読む」と書いてあったのを思い出しました。

本を読んでも、自分の血となり肉となることができるのは、反芻し、じっくり考えたことだけだ。

そうも書いてありました。

麺類は噛まずに飲んでしまうタイプなので、今後はしっかり“良書”を噛みしめていきたいです


最後にショーペンハウアーさんの主張を簡単にまとめます。

読書について

・多読にはしると、精神のしなやかさが失われる
・読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ
・“悪書”ではなく“良書”を読め
・“良書”とは、ローマ・ギリシャの古典作家
・“良書”を二度読み、反芻せよ

古典的名著を初めて読んで

「難しい」と思ったら本当に難しかった。

正直な感想です。

ただ、言葉に深み・重みがあって心に響きました。

RPGゲームで例えると、

ビジネス書が自分を補強する剣や盾で、古典的名著は自分自身をレベルアップさせる経験値みたいなものかと

自分のレベルが低いと扱えない武器がありますからね。

根本の自分自身を少し強められました。

それと意外だったのが、「難しいけど読みやすい」ということ。

おそらく“気づき”が多いからかなと思います。

古典的名著への抵抗がなくなったので今後も読んでいきます。

ショーペンハウアーの『読書について』

初めての古典作品にオススメです。

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