現役食品工場勤務者が考える食物アレルギー 工場での対応は?

知識

こんにちは!

食品工場で働いている「がじゅまるパパ」です!

食品工場で働いていて要注意事項の一つに「食物アレルギー」があります。

実は私も食品工場で働いていながら、食物アレルギーがあります。

過去にカニを食べて、夜中に病院送りになったことがあります。
喉が詰まるような感じがして、そのあとに見たことないくらいの蕁麻疹が体中に出ました。

なので、アレルギーについては特に注意しています

ただ食品工場は大量生産が基本です。

アレルギーに対する対応は完璧とは言えないのが現状かと思います。

アレルギーについて私が経験したことを書いていきます。

食物アレルギーとは

そもそも食物アレルギーとはどのようなものなのかというと、

特定の食べ物に含まれるアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)に「免疫」機能が過剰に反応してしまい、体にさまざまな症状をおこすものです。

体が痒くなる、湿疹ができる等が症状であらわれて、血圧低下・呼吸困難、最悪の場合死に至る可能性があります。

 



商品への表示

引用元 https://www.food-allergy.jp/info/label_1/

現在、食品表示法において発症数や重篤度の高い品目を特定原材料と定めて、表示することを義務としています。

  • えび
  • かに
  • 小麦
  • そば
  • 落花生(ピーナッツ)

の7品目です。

また、

牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、
やまいも、りんご、ゼラチン

の21品目は特定原材料に準ずるものとして、可能な限り表示に努めることとなっています。

工場で混入防止策をしていたとしても混入の可能性を排除できない場合には、「本品製造工場では○○を含む製品を生産してます。」のように注意喚起表示をすることが望ましいとされています。

消費者庁のハンドブックには、

最終製品における個々の特定原材料等の総たんぱく質量が数μ g/ml の濃度レベル又は数μ g/g 含有レベルに満たない場合はアレルギー症 状を誘発する可能性が極めて低いため、表示が免除されています。

加工食品の食物アレルギー表示ハンドブックより

と記載されています。

工場では、この「総たんぱく質量が数μ g/ml の濃度レベル又は数μ g/g 含有レベル」を目指すわけです。

食品工場の対応

私の経験した工場では、全ての工場アレルゲンを含む製品を扱っていました。

アレルギーの原因物質であるアレルゲンがアレルゲンを含まない製品に誤って混入してしまうことを“コンタミネーション”といいます。

製造ラインが別でも、同様の清掃用具を使用していた。
隣のラインから何らかの原因で混入してしまった。
投入する原料に誤りがあった。

など。可能性のある原因は様々あります

アレルゲン専用のラインを作って、他のラインから隔離するという手もありますが、これは億単位の費用がかかる可能性があるので現実的ではないです(実施している企業もあります)

では、どうするのか。

  1. リセット洗浄を実施し、洗浄後のアレルゲン検査
  2. 生産中のアレルゲン検査、不適合品が出荷されない仕組み
  3. 生産予定を組み替える

リセット洗浄を実施し、洗浄後のアレルゲン検査

私が経験した工場ではアレルゲンを含む製品からアレルゲンを含まない製品へ切り替えする場合、リセット洗浄が行われていました。

生産終了後に行う、1日の終わりに実施する清掃と同様のレベルです。

リセット洗浄終了後にアレルゲンの検査を実施します。

アレルゲンが検出されてしまった場合は必ず再清掃

検出がされないまで検査で確認できて初めて次の生産が開始されます。

時間はかかるけど、確実に除去が原則!

生産中のアレルゲン検査、不適合品が出荷されない仕組み

生産中も検査を実施します。

生産終了後にアレルゲンが検出された場合は出荷できない仕組みになっていました。

適合品と不適合品がしっかり線引できることが大事です。

記録が大事!

生産予定を組み替える

アレルゲンを含む製品とアレルゲンを含まない製品を同じ日に生産しないような生産予定を組み替えるようなこともしています。

同日の生産になってしまう場合は、アレルゲン製品を後に持ってくることでリスクを軽減することができます。

受注・原材料・資材等の関係もあると思いますが、アレルゲンも頭に入れておくべきです。

優先順位を考えて予定を立てる!

ただ、現実としてこのような努力があったとしても日本のどこかでアレルゲンのコンタミネーションが原因の事故は発生しています。

工場の中で働く方は、食物アレルギーのことの重さをしっかり理解しなくてはいけません

食品従事者が食物アレルギーの場合は必ず報告を

冒頭にも書きましたが、

私も食物アレルギーを持っていますが、食品工場で働いています。

食物アレルギーの方がこれから食品工場で働きたい、食品工場で働くことになってしまった時のアドバイスをお伝えします。

食物アレルギーがあることを必ず報告すること

当たり前では?と思うかもしれませんが、意外と大丈夫だと思って言わない人がいます。

例えば、『卵』であっても工場では粉末などの加工品になっている可能性があります。

その場合は、まず気付かないでしょう。

派遣社員の方で、エビのアレルギーを持っている方がいました。

その方は特にそのことを報告することがありませんでしたが、その人の作業はエビの選別。

その人によると、「冷凍のエビだし、手袋をしているので大丈夫」だと思ったみたいです。

しかし、フタを開けてみると作業中にアレルギー症状が出てしまい早退することに。

幸い軽症で済みましたが、軽度の人ほど甘んじる傾向にあります。

伝えないと伝わらないです。

終わりに

加工品が増え、便利になっていくとともにアレルギーに対する対応も良くなってきていると感じます。

私が子供の頃は、母親が既製品だと怖いから手作りで米粉のパンを作ってくれていました。

しかし、現在はアレルゲンを全く含まないパンなどの既製品はスーパーで普通に手に入ります。

ファミリーレストランに行ってもアレルギー表示が必ずあるし、アレルギー対応のメニューもある。

結婚式に参加する時は、食物アレルギーの有無を必ず確認してくれる。

食物アレルギーに対する考えが広まってきています

残念ながら、食物アレルギーの患者数は増加傾向にあるそうです。

私も消費者として、製造者としてより一層注意していきます!

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