エネルギー管理士の試験受けることになったけど、
どう勉強すればいいのかわからないな。
私も受験が決まった時は、エネルギー管理士の試験問題なんて何がなんだかわかりませんでした。
しかし、試行錯誤しながら勉強を進めていった結果、物理知識ほぼ皆無でも一発合格することができました!
もちろん「これは失敗したな」という勉強方法もありましたので、そのへんを修正しつつ今回の記事にまとめていきます。
エネルギー管理士試験の受験やエネルギー管理研修の受講を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
どの参考書を使ったらいいの?という方はコチラの記事も参考にしてみてください。
この記事でわかること
◯エネルギー管理士試験の勉強方法
◯エネルギー管理士試験の勉強時間
◯エネルギー管理試験の勉強に必要な教材など
筆者について
勉強は人によって変わりますので、
簡単に自己紹介させてください!
エネルギー管理士の勉強方法
では早速、私が実際やった勉強方法を説明していきます。
各科目で微妙に勉強法が変わりますが、それについては後述します。
解説を見ながら過去問を見る
まず初めに過去問を簡単に見てみてください!
過去問を見ることで今後の勉強計画を立てていきます。
最初はコチラの過去問題集を使用しました。
問題を見た後にすぐ解答を見ることで、その後の勉強のイメージがつきやすくなります。
この段階では「全然分からなくてOK」です。
エネルギー管理士試験は4課目で構成されています。
課目Ⅰ エネルギー総合管理及び法規
課目Ⅱ 熱と流体の流れの基礎
課目Ⅲ 燃料と燃焼
課目Ⅳ 熱利用設備及びその管理
さらっと過去問を読んで、自分の苦手な分野を探してください。
苦手分野は先につぶしておくことをオススメします。
私の場合は、物理学の知識が全く無かったため課目Ⅱを最優先に決めました。
また、過去問を見ることで出ている問題の傾向も把握していきます。
出題傾向をみて、どの課目にどのくらいの時間をかけるか決めてください。
課目Ⅱは計算問題が多いな。
燃焼計算は毎年同じ感じで出題しているな。
そんな感じで大丈夫です。
市販の過去問集では、巻頭で過去問分析が書かれているものもあるのでそれを見るのもGOOD!
過去問を無料で手に入れる方法
けど初めから過去問買うのは気がひけるな。
という方に朗報です。
エネルギー管理士試験の過去問は、公式サイトで無料で見ることができます。
回答もあるので、実際の勉強のときも使うことができます。
過去問を無料で見る⇒公式サイト
試験までの計画を立てる
簡単ではない試験ですので、計画的に勉強していくことが重要です。
私は、過去問の傾向や自分の状態、今後の予定を加味して計画を立てました。
今回は、概ね計画通りに勉強を進めることができましたが、常に計画と進捗をすり合わせて遅れをとらないようにしてください。
勉強する順番
勉強する順番はどう決めるの?
ここは個人でかなり変わる部分だと思います。
私は次のように考えました。
- 熱力学や流体工学の知識がないので、課目Ⅱは最優先。
- 課目Ⅰは比較的簡単で暗記中心なので優先順位低め
- ボイラや熱交換器は仕事で使っているので課目Ⅳは少しわかる
- 化学久しぶりすぎて燃焼計算がわからない
結果:Ⅱ⇒Ⅲ⇒Ⅳ⇒Ⅰの順に勉強することを決めました。
このように過去問の出題傾向と自分の知識・経験を合わせて判断してみてください。
勉強する時間
勉強時間ってどのくらい必要なの?
という方に向けて、具体的に私が勉強に投じた時間をお伝えします。
私は5月から勉強を開始して計6ヶ月間勉強しました(途中1ヶ月空白あり)。
- 参考書読み込み 2ヶ月
- 課目Ⅱ集中 2ヶ月
- 課目Ⅲ集中 1ヶ月
- 課目Ⅰ、Ⅳ集中 1ヶ月
最初の2ヶ月は少しでも毎日ふれようと1日30〜60分。
コチラの参考書を読み込み、重要な部分をノートにまとめていました。
その後4ヶ月くらいは、平日2時間・休日2〜3時間勉強していました。
後半は、過去問演習が中心になります。
各課目ごとの勉強方法
ではここからは、各課目の具体的な勉強方法について解説していきます。
課目Ⅰの勉強法
課目Ⅰは「エネルギー総合管理及び法規」になります。
出題範囲が膨大なので、各課目が1冊にまとまった参考書では情報不足です。
ただ、出題傾向が決まっているため合格が目的であれば勉強範囲を絞ることが可能です。
実際の過去問を見るとイメージしやすいと思います。
また、その他の計算問題は電気・熱の各課目の基礎的な問題が出題されます。
他課目勉強後に課目Ⅰの勉強を始めれば、すんなり頭に入ります。
もし端から端まで学びたいという方は、省エネルギーセンターが出版している『エネルギー管理士試験講座』がオススメです。
課目Ⅱの勉強法
課目Ⅱは「熱と流体の流れの基礎」になります。
中身は熱力学、流体工学、伝熱工学が主となります。
私のように「理想気体の状態方程式って何?」ってという方はかなり苦労する範囲かと思います。
参考書を読み始めて「全くわからない」という方はまずYoutube等の動画を参考にすることをオススメします。
動画で公式の成り立ちを学ぶと問題解くときもイメージしやすくなります。
課目Ⅲの勉強法
課目Ⅲは「燃焼と燃料」になります。
この課目では配点の高い燃焼計算が命運を分けます。
それ以外はほとんど暗記なので、燃焼計算のパターンを理解することが重要です。
ここでも私のように「C4H10とは??」という方には、それを使って計算なんて未知の領域だと思います。
そんな方にも、動画で一度解き方を見ておくことをオススメします。
特に家庭教師じゅんちゃんのチャンネルでは、エネルギー管理試験の過去問を解説しているのでオススメです。
燃焼計算以外は暗記です。
過去問を解いて、間違えたらその部分の参考書を見返すの繰り返して頭に刷り込んでください。
課目Ⅳの勉強法
課目Ⅳは「熱利用設備及びその管理」です。
制御やボイラー、ガスタービン等、やや専門的になります。
実物を見たことがない方は、イメージがつきにくく記憶しにくい可能性が高い内容です。
私が特に参考にしたのは、KiBANinterの動画です。
実際の写真も出てくるので、とても分かりやすいです。
移動時間の聞き流し
移動時間がある方は、無駄にしないように聞き流しで勉強しましょう。
上記で紹介したいくつかのYoutube動画もオススメですが、最もオススメの動画はエネ管.comの動画です。
正直、聞き流しだけだともったいないくらいです。
動画によってはアニメーションの説明もあるので、ちょっとイメージしにくいといった内容に重宝します。
独学が上手くいかない方へ、通信教育がオススメ
私自身は独学でスタートしたものの、何度誘惑に負けたことか。
全然勉強のやり方がわからない。
勉強に本腰が入らない。
そんな方には通信教育をオススメします。
市販では買うことのできないわかりやすいテキストに加え、レポート提出もあるので半強制力を効かせることができます。
金額が安くないですが、ダラダラと受験して何度も落ちているようだとそれ以上に費用がかかります。
費用対効果の高い課金になるはずです。
エネルギー管理士の資格を取得して良かったこと
今回、勉強方法を紹介しましたが、一番重要なのはモチベーションではないでしょうか。
私は「会社からの指示」という義務感で受験していたので、何度も何度も心が折れかけました。
そこで、少しでもアナタのモチベーションに繋がればという思いを込めて「エネルギー管理士の資格を取得して良かったこと」を紹介して、本記事を締めたいと思います。
給料が上がった
私が勤めている会社では、エネルギー管理士の実務者に月額で数千円の手当がでます。
給料がなかなか上がらないご時世で、資格取っただけで数千円給料が上がるのはとても嬉しいことです。
たった数千円?
そう思うかもしれませんが、長い目で見ると簡単なことではありません。
事実、購入した参考書代などはあっという間にペイしました。
エネルギーの知識が自然と増える
エネルギー管理士という資格があるだけで「エネルギーはこの人に聞いとけ」という雰囲気が少なからず出るはずです。
たしかに最初は、
資格取っただけで何でも知っているわけじゃ…
と戸惑いましたが、自然と使命感が湧き、たくさんのことを調べる機会を与えてくれました。
エネルギーに関する情報も自然と集まるようになり、人並み以上には知識を得られたと感じています。
アピールする機会が増えた
働いている場所は工場やビル、商業施設など様々かと思いますが「全体のエネルギーに関すること」という点で、企業や職場のトップと話す機会が増えました。
これは同時にアピールの場となりました。
私は実際にトップへエネルギーに対する助言をすることで結果が出たことを評価されて、その年のボーナスはプラス評価。1ヶ月分以上の上乗せになりました。
まとめ
最後にもう一度簡単にまとめていきます。
まずは、勉強をすると決まった時点で過去問集を眺めてみてください。
そこから、勉強の計画を立てて参考書を読みつつ重要部分をまとめてみてください。
最後はひたすら過去問演習⇔参考書の繰り返し。
私のようにエネルギー管理研修を受講しない方は、これだと物足りないかと思います。
試験を実施している省エネルギーセンターが出版している参考書がとても詳しいので、そちらも目を通してみるとより合格に近づけるはずです。
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