【改善チーム VS ベテラン頑固おじさん】「余計なことするな!」業務改善の壁を心理的に突破する4つの方法

人間関係
記事内に広告が含まれています。

「そんなことして意味あるの?」
「今のままで別に悪くないんだから変えるなよ!」
「余計なことするな!」

そんなこと言われた経験ありませんか?

業務改善をするときの思わぬ壁。

それは「」です。

“改善したい意見”と“現状を変えたくない意見”がぶつかり合う場面に、幾度となく遭遇しました。

いくら良い改善をしようとしても、それを使う人の同意がないと意味がありません

反発すると、近寄ることすら難しくなることもあります。

その中でも一番厄介なのが「ベテラン頑固おじさん」です。

職場の裏のボス

今回は、そんな「人」による業務進行の停止に悩んでいる方へ向けて、ベテラン頑固おじさんの内情を分析しながら、私の経験をもとに対応方法を書いていきます。

この記事でわかること

・スムーズに業務改善を実施する方法
・ベテラン頑固おじさんとは。
・業務改善の壁になる「人」との関わり方



「ベテラン頑固おじさん」は、コンフォートゾーンの住人。

ベテラン頑固おじさんは、コンフォートゾーンの住人です。

「コンフォートゾーン」とは?

快適な空間。
心理学では、ストレスや不安がなく、その人にとって居心地のよい状態。

変化のない空間に慣れてしまい、その状態から脱却することに面倒や怖さを感じるようになってしまっています。

私の経験上、下記のような人が多いです。

ベテラン頑固おじさんの特徴

◯ 新しいことを受け入れない、まず否定する。
◯ 過去の栄光を語る
◯ 職場で一番経験が長い
◯ 役職が上の人でも逆らえない

「オレはこの職場の立ち上げからいて〜」

口を開けば、蛇口が壊れた水道のようにこんな言葉が出るわでるわ、、、

社歴も長く、意見できる人が少ないため、余計に居心地のよい空間を楽しんでいます。



これはやっておけ!改善前の大前提。

とはいえ文句も言ってられず。

このような人がいても、実行に移さないといけないのが仕事です

ベテラン頑固おじさんは、常にあぐらをかいて座っているわけではなく。

社員の中には、ベテラン頑固おじさんに意見できる人もいるわけです。

そのような人達がやっている大前提があります。

改善前の大前提

◯ あいさつ、感謝、謝罪
◯ 根回しと途中報告

あいさつ、感謝、謝罪

まずは好かれる人間になることです。

逆の立場になったときを考えてみてください。

  • 顔合わせても挨拶がない
  • 「ありがとう」と言われたことがない
  • ミスがあっても一切謝罪がない

そんな人に「ここを改善するから次回からこうやって」と言われても誰がその指示に従いたいと思うでしょうか。

いくらよい改善であっても、人の気分を害する“改悪”でしかないです。

好かれるといっても、ゴマをすりすりするわけではないです。

そんなのゴマがもったいないです。

社会人として、人として、当たり前の行動を当たり前にすることです。

それだけでも誠実さが伝わります。

挨拶しにいくだけでもいいので、何回も顔を合わせることでザイオンス効果も働くはずです。

「ザイオンス効果」とは?

単純接触効果とも。
何度も繰り返し接触することで、警戒心や恐怖心が薄れ、高感度が高まっていく効果。

根回しと途中報告

変わらない日々から脱却することに、面倒である上に恐怖すら感じている存在です。

そこで急に「改善します!!」なんて突破してきたら、

「むりっ!!!!!」

となるでしょう。

そうならないように改善前の根回しは必須です。

「こんなことをやろうと思ってます」

「こういう方針で行く動きがあります」

このくらいの話はあらかじめ現場単位まで落とし込むべきです。

また、実行に移すときも同様です。

・いつからやるか。
・今どこまで話が進んでいるか。
・どういう準備を進めているか。
・どういう効果が見込まれるか。

逐一途中報告をして、結果まで必ず共有することです。

ベテラン頑固おじさんの壁を突破する4つの方法

前述した大前提ができているだけでも、だいぶやりやすくなっているかと思います。

しかし、もう一歩という方のために具体的なテクニックをご紹介します。

動きを完コピ

ベテラン頑固おじさんは、仕事ができない人が大嫌いです。

自分は大してできないくせに、、、

ベテラン頑固おじさんは、ベテランなだけあって、普段やっていることだけはプロ級です。

そこで、もし同じ作業をやることになったら、動きをよく見てコピーしてください

同じような動きをすることで、少なからずミラー効果も働きます。

「ミラー効果」とは?

ミラーリング効果とも。
相手の身振りやしぐさ、表情などの視覚的行動、相手の声のトーンや話すスピードなどの音声的行動を観察し、マネすることで親近感や好感を抱かせる心理テクニック。

雑談しながら、しぐさや声のトーンをあわせることもやりやすいです。

小さな改善で大きな一歩

最初の改善は、成功確実な改善をやってみてください。

これはとても小さなことで大丈夫です。

ただし、条件があります。

「結果が目に見えてわかること」
「おじさんに関係すること」

この2点は外さないようにしてください。

具体的には、

  • 見えにくい表示を大きく変える
  • チェック表をわかりやすいように変更する
  • どこかキレイにする

そんな感じで大丈夫です。

改善⇒良くなるの流れを共有することで、不信感が薄れていきます。

「変えてみるのもいいもんだなぁ」

そうなっているはずです。



おじさんも褒められたい

褒められて悪い気はしません。

それはベテラン頑固おじさんも例外ではありません。

〇〇さんのおかげで、生産ライン順調ですね!

世間話の延長でいいので、一言加えるだけでも違います。

満面の笑みで、元気よく!

ただし、気をつけてください。

やりすぎると嘘くさくなります。。。

やってあげれば、やってもらえる

人間の心理的に、誰かに何かしてもらうと「お返し」したくなるようになります。

それを返報性の原理といいます。

「返報性の原理」とは?

返報性の原則とも。
相手の好意に対して、同じようなことをお返ししたくなる心理。
悪いことをされたときの仕返しも同様。

ベテラン頑固おじさんがピンチの時、困っている時は、一目散に助けへ向かってください。

ただし、必要以上にズカズカとプライベートゾーンに入っていかないことです。

独自のこだわりもありますので、逆効果になる可能性もあります。

もう手遅れ?逆ギレしちゃった、、、

もうすでにベテラン頑固おじさんと険悪ムードなんですけど。

初対面でも高圧的な態度でくるベテラン頑固おじさんですから、高圧的な態度で返してしまうことはあると思います。

むしろそういう人の方が多い気もします。

やる気マンマンの若手が、単身で突っ込んでいってイライラして逆上。険悪ムード。

なんて場面はよくあります。

じゃあもう手遅れ??

結論からいうと、「手遅れじゃないけど難しい」です。

人間、最初の印象はとても大事です。

第一印象が悪いと、その後の発言や行動がプラスに動くことは非常に難しいです。

初めてやるゲームをハードモードで始めてしまったと思ってください。

しかし、どうでしょうか。

ハードモードでいきなり始めてしまっても、もう一度1からやり直すことができれば何とかなりそうじゃないですか?

そのためには「一旦、離れる」をオススメします。

炎上が収まるまで少し距離をおきましょう。

ただ、前述した大前提である「あいさつ、感謝、謝罪」は必ずやってください。

無視するわけではないので、社会人としての当たり前はしっかりやってください。



まとめ

今回は、業務改善の壁になりうる“ベテラン頑固おじさん”の対処方法をお伝えしました。

まず最初に大前提を説明しました。

改善前の大前提

◯ あいさつ、感謝、謝罪
◯ 根回しと途中報告

次に、実際の方法を4つ紹介しました。

ベテラン頑固おじさんの壁を突破する方法

◯ 動きを完コピ
◯ 小さな改善で大きな一歩
◯ おじさんも褒められたい
◯ やってあげれば、やってもらえる

グチグチ言われると、一発カマしてやりたくなりますが、そこはグッと我慢。

半分ゲーム感覚で実践してみると、精神的にも楽に進められます。

ぜひ、活用してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました