「チームや組織をなんとかしたい」
「意見を交わせるチームを作りたい」
そう考えている経営者の方や職場のリーダーは多いのではないでしょうか。
組織やチーム全体の成果に向けて、どのようなことでも誰でも気兼ねなく言えることを「心理的安全性」と言います。
近年、米Googleで重要性が伝えられ、ビジネス界で話題になっている言葉です。
そのため「心理的安全性」に関しての本が多く出版され、どの本を選んでいいか悩んでいる方は多いかと思います。
そんなアナタに向けて「心理的安全性が学べる本」を本記事でご紹介します。
アナタにあった本が選べるはずです。
心理的安全性とは
「心理的安全性」とは、組織やチーム全体の成果に向けて、率直な意見や素朴な疑問、そして違和感の指摘がいつでも、誰でも気兼ねなく言えること
『心理的安全性のつくりかた』より
「心理的安全性」という言葉が登場したのは1965年のことです。
ハーバード大学のエイミー・C・エドモンド教授が論文の中で「チームの心理的安全性」という概念を提唱したことが始まりです。
そこから米Google社が「チームの心理的安全性」の重要性を見出したことで、一気に有名になった言葉です。
今ではビジネスを考える上で欠かせない言葉となっています。
心理的安全性といっても、単にチームの仲が良いというわけではありません。
目指しているゴールや成果のために「健全な意見の衝突」が起こせるチームを心理的安全性が高いチームということができます。
なぜ心理的安全性が必要なのか
理由は2つあります。
解説していきます。
時代の変化に適応するため
VUCAと呼ばれるように、昨今のコロナウイルス蔓延をはじめ何が起こるか分からない時代となっています。
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つの単語の頭文字をとった言葉で、目まぐるしく変転する予測困難な状況のこと
その中で1人の経営者・リーダーの考えだけでは、時代の変化に適応することができず、気づいた頃には時代遅れになり、取り返しがつかない事態になっている可能性が高いです。
そこで必要なのが「多様な意見」です。
チームに所属する様々な意見を引き出し、それを受け入れること。
そこに心理的安全性が必要になってきます。
働き方の多様化
コロナ禍の影響でリモートワークが急速に広がり、対面でないコミュニケーションに戸惑った方も多いのではないでしょうか。
仕事ぶり見たりや何気ない雑談の中で、何となく上手くやっていた状態が、対面でなくなった途端に崩れっていってしまった。
心理的安全性がない職場では、部下が言いたいことを言えず「部下の様子がわからない」という状態に。
自然と入ってくる情報が少なくなった分、部下の自発的な発信が重要となってきます。
部下が自発的に発信するためには「心理的安全性」が必要なります。
心理的安全性が学べる本 3選
ではここから「心理的安全性が学べる本」を3冊紹介します。
タイトル | 心理的安全性のつくりかた | 心理的安全性をつくる言葉55 | 心理的安全性 最強の教科書 |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター | 飛鳥新社 | 東洋経済新報社 |
著者 | 石井 遼介 | 原田 将嗣 | ピョートル・フェリクス・グジバチ |
価格 | ¥1,980 | ¥1,650 | ¥1,870 |
Kindle版 | あり | あり | あり |
Audible版 | 聴き放題 | なし | 聴き放題 |
読みやすさ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
網羅性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
1冊ずつ紹介していきます。
心理的安全性のつくりかた
【著者】石井遼介
【出版社】日本能率協会マネジメントセンター
【初版発行日】2020年9月1日
【ページ数】336頁
心理的安全性をコンサルティングしている株式会社ZENTech代表取締役である石井遼介さんの著書。
・「HRアワード2021」書籍部門 優秀賞受賞!
・「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」マネジメント部門賞受賞
・『週刊東洋経済』ベストブック2021特集「ビジネス書」ランキング 第2位
日本でも実践しやすいように、イメージしやすいように咀嚼されて書かれています。
これは日本版の心理的安全性を研究している著者だからこその1冊。
日本における心理的安全性の4因子
「話しやすさ」「助け合い」「挑戦」「新奇歓迎」を提唱しており、それを深掘りする内容となっています。
「心理的安全性」を知る最初の1冊としてオススメです。
心理的安全性をつくる言葉55
『心理的安全性をつくる言葉55』というタイトルからわかるように、“実際に使える言葉”が書かれています。
本書の構成は「普段使いがちなNG言葉」⇒「心理的安全性をつくる言葉」へと変えてくれる、いわば言い換え辞典のような本です。
『心理的安全性のつくりかた』を読んだあとに、「じゃあ実際なにすればいいの?」がわかる本。
⇒本の要約サービスflier(フライヤー)で要約を読む今すぐ職場の雰囲気をどうにかしたいけどコミュニケーションが苦手という方にオススメです。
心理的安全性 最強の教科書
【著者】ピョートル・フェリクス・グジバチ
【出版社】東洋経済新報社
【初版発行日】2023年3月17日
【ページ数】336頁
Google元アジアパシフィック人財・組織開発責任者である著者が日本のマネージャーのために書いた「心理的安全性」の教科書。
心理的安全性の概念とその重要性について解説している書籍で、やや欧米よりの解説になるものの、具体的な対応も解説されているため、スムーズに実践できるようになる1冊です。
⇒本の要約サービスflier(フライヤー)で要約を読むまさに最強の教科書。
心理的安全性を学びたい初学者〜実践したいチームリーダーや経営者まで広くオススメできる本です。
まとめ
今回3冊の心理的安全性が学べる本を紹介しました。
『心理的安全性のつくりかた』を読んでから、『心理的安全性をつくる言葉55』を読み具体的なイメージをする。そして、『心理的安全性 最強の教科書』で補足するのがオススメの読み方です。
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